
眼鏡の鼻あては自分で調整できる?
はい、眼鏡の鼻あて(ノーズパッド)は、自分である程度調整することも可能です。ただし、やり方や使う道具、フレームの素材によっては注意が必要です。ここでは、できるだけわかりやすいように、鼻あての調整についてくわしく説明し、「自分で調整するメリット」と「デメリット」も紹介します。
●鼻あて(ノーズパッド)とは?
鼻あては、眼鏡が鼻の上にしっかり乗るようにするための小さなパーツです。金属のアームがついていて、シリコンやプラスチックの小さなパッドが先端についています。
これによって眼鏡がずり落ちにくくなり、顔にフィットしやすくなります。
●自分で鼻あてを調整できるの?
はい、できる場合もあります。
ただし、すべての眼鏡でできるわけではありません。鼻あてが「可動式」のタイプで、金属のアームがある場合は、少し角度を変えたり広げたりすることができます。
一方で、プラスチックフレームなどで鼻あてが一体型(フレームと一体になっていて動かない)になっているものは、基本的に自分での調整は難しいです。
●自分で鼻あてを調整する方法(可動式の場合)
① 準備するもの
・清潔な手袋
・鏡(顔に合わせて調整具合を確認するため)
・メガネ専用の調整工具があれば理想(なくても手でゆっくり調整可能)
② 調整方法
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鼻あての角度が広すぎてメガネが下がる → 鼻あての金属部分を内側に軽く曲げる
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鼻あてがきつくて跡がつく → 鼻あてを少し外側に広げる
※片方だけではなく、左右をバランスよく調整するのがコツです。
※力を入れすぎると折れるので、少しずつ・慎重に行いましょう。
●自分で調整するメリット
1. すぐに対応できる
メガネが下がってきたときなどに、わざわざお店に行かなくても自分ですぐ直せるので便利です。
2. 自分の感覚に合わせやすい
「ここがちょっと痛い」「もう少しだけ上にしたい」など、実際に掛けながら微調整できるのがポイントです。
3. 応急処置に便利
旅行中や急に鼻あてが曲がったときなど、応急的に直すことができます。
●自分で調整するデメリット
1. フレームが壊れるリスクがある
力を入れすぎたり、何度も曲げ直すと、金属部分が折れたりヒビが入ることがあります。
2. 左右のバランスが崩れることも
片方だけ曲げすぎたり、角度を変えすぎると、メガネ全体のバランスが悪くなってしまいます。
→ かけたときに傾いて見える、視界がずれるなどの問題につながります。
3. フレーム保証が無効になる場合がある
メーカーによっては、自分で調整や改造をすると保証対象外になることもあります。
4. 固定部分が緩む可能性
調整をくり返すと、ネジが緩んでパッドが外れることもあります。
●プロに任せたほうがよいケース
以下のような場合は、無理せずお店に相談するのが安心です。
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フレームがチタンや特殊素材でできている
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鼻あての動きが硬くて調整しにくい
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何度やっても痛みやズレが解消しない
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長期間使っていて金属部分が弱っている
眼鏡店では、専用の工具や機器を使って、より正確に調整できます。お店によっては無料で調整してくれる場合もあります。
●まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
自分で調整できる? | 可動式の鼻あてなら可能
(ただし慎重に) |
メリット | すぐ直せる・微調整ができる・応急処置に便利 |
デメリット | フレームが壊れる・バランスが崩れる・保証外になることも |
おすすめの対応 | 不安な場合や大きな調整はお店に相談しよう |
●最後にアドバイス
鼻あての調整は、ほんの数ミリの違いで掛け心地が大きく変わるデリケートな作業です。
自分で直してみるのもよいですが、不安があるときや「なんとなくうまくいかないな」と思ったときは、遠慮なく眼鏡店にお持ちください。
お客様の顔に合わせて、最も快適なポジションにプロがしっかり調整いたします。
調整はいつでも大歓迎です。
お気軽にご相談くださいね。