止まった時計、すぐ電池交換していいの?
「朝、腕時計を見たら止まっていた」
「昨日まで動いていたのに、急に動かなくなった」
こんなとき、多くの方がまず思うのは
「電池切れかな?交換すれば直るよね」という判断です。
実は――
その判断、半分正解で、半分危険な場合があります。
止まった時計には、
✔ 本当に電池切れなだけのケース
✔ 電池交換だけでは済まない“サイン”が出ているケース
この 2種類 が存在します。
この記事では、
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なぜ時計は止まるのか
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放置するとどうなるのか
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「今すぐ電池交換していい時計/ダメな時計」の見極め方
を、時計修理の現場視点でわかりやすく解説します。
そもそも、時計が止まる原因は「電池切れ」だけではない
クォーツ時計(電池式)が止まる原因は、大きく分けて以下です。
① 純粋な電池切れ
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使用年数が2〜3年程度
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秒針が2秒ずつ進む、または完全停止
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それまで時間の遅れ・狂いがなかった
この場合は、電池交換のみで正常復帰することがほとんどです。
② 電池切れ+内部トラブルの始まり
ここが重要です。
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電池が切れてから長期間放置
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電池の電圧低下が続いた状態で動かし続けた
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時計が「遅れる」「止まったり動いたり」を繰り返していた
この場合、
電池交換=ゴールではありません。
電池が切れたまま放置すると、時計の中で起きていること
「止まってるだけだから問題ない」
実は、時計の内部では静かにダメージが進行しています。
● 電池の液漏れリスク
古い電池は、内部でガスや液が発生します。
これが漏れると、
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回路板の腐食
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コイル断線
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電池端子の劣化
といった 修理費が跳ね上がる故障 に直結します。
👉 電池交換だけなら数千円でも、
👉 液漏れ修理になると数万円になるケースも珍しくありません。
● 潤滑油の劣化・固着
止まっている間も、内部の油は劣化します。
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歯車の動きが重くなる
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電池を入れても動かない
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動いてもすぐ止まる
こうなると、分解整備(オーバーホール)判断が必要です。
「すぐ電池交換していい時計」と「要注意な時計」の違い
すぐ電池交換してOKなケース
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電池切れに気づいてすぐ来店
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使用期間が浅い(購入〜数年)
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止まる前に遅れ・不調がなかった
👉 この場合は、電池交換+簡易点検で十分なことが多いです。
すぐ電池交換しない方がいいケース
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いつ止まったか分からない
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数ヶ月〜数年放置していた
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電池交換してもすぐ止まった経験がある
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秒針が不規則に動いていた
👉 この場合、
「なぜ止まったのか」を確認せずに電池だけ交換するのは危険です。
「電池交換だけでいいか」を判断するのが、専門店の役割
都屋兄弟商会では、
電池交換=作業ではなく、
電池交換=診断の入口と考えています。
実際に行っている確認項目
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電池を外した状態での消費電流チェック
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電池端子・回路の状態確認
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動作テストによる負荷確認
これにより、
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電池交換で問題ない時計
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近いうちに不調が出る時計
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今、修理判断すべき時計
をその場で説明します。
「とりあえず電池交換」が時計を壊すこともある
量販店などでよくあるのが、
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状態説明なし
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防水チェックなし
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内部確認なし
の作業優先型電池交換。
一見早くて安く見えますが、
結果的に
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水入り
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内部腐食
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修理不能
につながり、
「もっと早く相談すればよかった…」
という声を、私たちは何度も聞いてきました。
正しい判断は「止まった理由を聞く」こと
止まった時計に対して、
本当に大切なのは
今、電池を替えていい時計なのか?
を判断できるかどうかです。
都屋兄弟商会は、
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電池交換
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修理
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オーバーホール
を まとめて判断できる時計店 です。
「これは電池で大丈夫」
「これは一度様子を見ましょう」
「これは今が修理のタイミングです」
―― その理由を、専門用語を使わずにお伝えします。

まとめ|止まった時計ほど、まず相談を
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止まった=即電池交換、とは限らない
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放置はリスクを増やす
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判断を間違えると修理費が跳ね上がる
だからこそ、
止まった時計ほど、まず“診てもらう”ことが大切です。
長岡で
「この時計、どう判断すればいい?」
と迷ったら、都屋兄弟商会へ。
電池交換で終わらせるのではなく、
時計の未来を考える判断を、一緒に行います。