
乱暴に扱った覚えがないのにレンズに傷がつくのはなぜ?
レンズに傷がついたとき、以下のような原因が考えられます。
・ホコリや砂 ・乾いた布やティッシュで拭いた ・高温によるコーティングの劣化 ・メガネの収納方法 ・長年の使用によるコーティングの劣化 |
メガネは毎日使うもの。意識して大切に扱っていても、気づかないうちにレンズに傷がつくことがあります。特に「乱暴に扱った覚えがないのに、いつの間にか傷がついていた」という経験をしたことがある方も多いでしょう。
では、どのような原因でメガネレンズに傷がつくのか詳しく解説します。
1.レンズについたホコリや砂
レンズの傷の原因として最も多いのが、ホコリや砂ぼこりです。これらの小さな粒がレンズ表面についている状態で拭いたりすると、まるで「紙やすり」のような働きをしてしまい、細かい傷をつけてしまいます。
レンズを拭く前に水で洗いましょう。水洗いでホコリや砂ぼこりを落とすことができます。
2.<NG!>乾いた布やティッシュでレンズを拭く
メガネの汚れが気になるとき、ついティッシュやハンカチ、服の袖などで拭いてしまうことはありませんか?
これは知らず知らずのうちに、レンズを傷つける原因になります。
ティッシュや一般的な布は、一見柔らかそうに見えますが、レンズにとっては「粗い素材」なのです。
特に乾いた状態で拭くと、摩擦が大きくなり傷がつきやすくなります。
ティッシュはメガネを水洗いしたあと、レンズに残った水を吸い取るときに使いましょう。メガネを拭くときは、専用のメガネクロスを使ってください。
また、メガネクロスも定期的に洗って清潔に保ちましょう。汚れたクロスで拭くと傷の原因になります。
3.高温によるコーティングの劣化
メガネレンズには、汚れや反射を防ぐためのコーティングが施されています。このコーティングは高温に弱く、劣化すると細かいヒビ割れのような傷が発生しやすくなります。
真夏の車内にメガネを放置するのも危険です。車内の温度は70度以上になることもあります。
お風呂やサウナでメガネをかけるのも避けましょう。湿気と高温でコーティングが劣化します。
また、ドライヤーの風にも注意が必要です。近距離でレンズに温風をあてないようにしましょう。
4.メガネの収納方法
メガネを置くときや、持ち運ぶときの収納方法が原因で、気づかないうちに傷がついていることがあります。
レンズ表面を下に向けて、メガネを置かないようにしましょう。レンズが擦れて傷になります。
バッグなどにそのまま入れると、他のモノとぶつかって傷がつきます。またメガネケースの内側が汚れていると、ケース内のホコリで傷がつくこともあります。ケースの内側は定期的に掃除をしましょう。
5.長期の使用によるコーティングの劣化
メガネレンズは、使っているうちに少しずつコーティングが劣化します。
コーティングが劣化すると傷がつきやすくなり、ちょっとした摩擦で表面が削れてしまうことがあります。
最近では、非常に傷に強いコーティングのレンズもありますが、絶対に傷がつかないということはありません。使用年数によっては、レンズ交換を検討した方が良いかもしれません。
メガネは毎日使うものなので、無意識のうちに傷がつくことがあります。しかし、ちょっとした工夫で傷を防いで長持ちさせることができます。このページが参考になればありがたいです。