防水時計でも水に弱くなるって本当?

防水時計でも水に弱くなるって本当?

「防水時計だから水は気にしなくていい」
そう思って使っている方は、とても多いです。

しかし実際の修理現場では“防水時計なのに内部に水が入ってしまった”というご相談は少なくありません。

・ガラスが曇った
・文字盤に水滴が出た
・突然止まった
・サビが出た

こうした症状は、防水性能が落ちているサインです。

結論から言うと、
防水時計でも水に弱くなるのは本当です。

この記事では、

・なぜ防水時計が水に弱くなるのか
・放置すると何が起きるのか
・正しい判断と対処
・都屋兄弟商会が行う“時計診断”という考え方

を、専門店の視点から分かりやすく解説します。


防水性能は“永続しない”

まず最も重要な前提があります。

防水性能は永久ではありません。

時計の防水は、主に以下の部品で成立しています。

・パッキン(ゴム部品)
・リューズ周りの密閉構造
・裏ブタの密閉
・ガラス接着部

これらはすべて消耗部品です。

つまり、時間とともに必ず劣化します。

防水表示(10気圧・20気圧など)は
「新品時の性能」であり、
使い続けた状態の性能ではありません。

ここが多くの方が誤解しているポイントです。


なぜ水に弱くなるのか(専門的な理由)

①パッキンの劣化

最も多い原因です。

パッキンはゴムのため、

・乾燥
・汗
・皮脂
・温度変化

によって硬化します。

硬くなると密閉性が落ち、
水が侵入します。


②温度差

冬に多い原因です。

例:

外 → 室内
冷たい水 → お風呂
夏 → 冷房

温度差があると内部に結露が発生します。

これは水入りの初期段階です。


③衝撃

落とした・ぶつけた後に水入りするケースは非常に多いです。

目に見えない歪みが密閉性を下げます。


④リューズ操作

濡れた状態でリューズを触ると
水を引き込みます。

これは意外と多い原因です。


放置するとどうなるのか

ここが一番重要です。

水入りは進行型の故障です。

初期

・曇り
・軽い遅れ
・一時停止

中期

・油の乳化
・精度低下
・電池消耗が早い

進行

・サビ
・部品摩耗
・回路故障

重度

・オーバーホールでは直らない
・部品交換が必要
・修理不可になることもある

つまり、水入りは
早い判断で修理の負担が大きく変わります。


「防水=安心」という誤解

防水時計は安心ではなく、

正確には
防水管理が必要な時計です。

・海で使う時計
・スポーツ時計
・日常防水時計

どれも同じです。

使うほど防水は落ちます。


正しい判断は何か

専門店として最も伝えたいのはここです。

曇ったら様子見しない

様子見は最もリスクが高いです。


電池交換の時は防水も確認

これは非常に重要です。

都屋兄弟商会では
電池交換を“交換だけ”で終わらせません。

理由はここにあります。


定期的な防水チェック

目安:

2〜3年
または電池交換時


専門店での防水チェックの意味

量販店との大きな違いはここです。

専門店は
時計の状態を診断します。

・パッキン状態
・内部湿気
・裏ブタ状態
・リューズ状態

これを見て判断します。

これは単なる電池交換ではありません。

時計の健康診断です。


都屋兄弟商会が重要としている事

都屋兄弟商会では、

・電池交換時の状態確認
・防水状態の説明
・必要な作業の事前説明
・修理か様子見かの判断

を大切にしています。

すぐ修理をすすめるのではなく、
状態を伝えて判断していただくスタイルです。

これは地域店として最も重要だと考えています。

時計は思い出のあるものが多いからです。


信頼できる専門店とは

専門店とは、

「交換できます」と言う店ではなく

なぜ必要かを説明できる店です。

防水も同じです。

・なぜ弱くなるか
・どこが劣化するか
・放置するとどうなるか
・判断のタイミング

これを説明できることが
“時計の専門家”です。


よくある質問

Q 防水時計ならお風呂OK?

基本は推奨しません。

理由:

・温度差
・石鹸
・蒸気

防水劣化を早めます。


Q 曇りが消えたら大丈夫?

大丈夫とは言えません。

内部に湿気が残る可能性があります。


Q 電池交換だけで防水は戻る?

戻りません。

防水は部品状態で決まります。


まとめ

防水時計でも水に弱くなるのは本当です。

理由はシンプルです。

防水は消耗するから。

そして重要なのは、

・曇りはサイン
・様子見が一番危険
・早い判断が時計を守る

ということです。

都屋兄弟商会は、
電池交換だけで終わらず、

時計の状態を見て
修理・メンテナンス・様子見を判断する
“時計を診断できる店”です。

もし気になる症状があれば、
点検や相談だけでも大丈夫です。

時計は、長く使えるものです。

だからこそ、
防水も“使い続けるための管理”として
考えていただければと思います。

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