
腕時計の電池がすぐに切れてしまう…どうして?
一般的な電池式時計なら通常2〜5年ほど電池がもつはずですが、それよりも早く切れる場合は問題が隠れている可能性があります。
電池がすぐ切れてしまうときに考えられる4つの原因
1.時計の故障や不具合
腕時計の内部に問題があると、普通より多くの電力を消費します。その結果、電池のもちが短くなります。
機械の故障
腕時計の動きを制御する内部の機械部分に異常があると、電池を通常よりも早く消耗することがあります。例えば部品が摩耗していたり、油切れを起こしていると余計な負荷がかかって、電池の減りが早くなります。
<対策> 専門店に機械部分の点検やオーバーホール(時計の分解清掃・点検)を依頼しましょう。
電池の接触不良や回路のショート
電池が正しく取り付けられていない場合や、内部の回路がショートしていると電力がムダに消費されます。電池交換の際に、汚れやホコリが入り込むと電気の流れが不安定になり、早く電池が切れることがあります。
<対策> 専門店に電池の取付状態をチェックしてもらう。また、内部に汚れやホコリがないか確認してもらう
2.時計の機能の使いすぎ
腕時計には時間を表示する以外にも色々な機能があります。これらを頻繁に使うと電池の消耗が早くなります。
ストップウォッチ機能(クロノグラフ)の使いすぎ
ストップウォッチ機能(クロノグラフ)が常に作動しているとより多くの電力を消費します。意図せずストップウォッチをつけっぱなしにしていると電池が早くなくなることがあります。
<対策> ストップウォッチ機能を使い終わったら必ず止める
バックライトやアラームの多用
バックライトを頻繁に使ったり、アラームを何回も鳴らしたりすることは電池の減りを早めます。
<対策> バックライトは必要なときだけ使う。アラームの回数を減らす。
3.電池の質や交換時の問題
電池そのものに問題がある場合もあります。
そもそも早く切れる電池を使っている。
交換用の電池が長期間保管されていたものや、安価な低品質の電池だとすぐに電池がなくなることがあります。また、腕時計によっては電力消費の大きいモデルがあり、普通の電池では対応しきれないこともあります。
<対策>専門店に電池交換を依頼する
電池交換時の静電気や汚れの影響
電池交換の際に、時計の内部に静電気が発生すると回路に負担がかかり、電池の消費が早くなることがあります。また、指で直接電池を触ると油分や汚れが付着し、電池の接触が悪くなることもあります。
<対策>電池交換は専門店にまかせる
4.環境による影響
使用環境によっても、電池の減りが早くなることがあります。
気温が低すぎる(寒冷地での使用)
電池は低温に弱いため、寒い場所に長時間いると電圧が下がりやすくなります。そのため、通常より早く電池が切れてしまいます。
対策:寒い場所では時計を衣服の中に入れるなどして温める
時計が磁気の影響を受けている
腕時計が強い磁気(スマホ・スピーカー・電子機器など)にさらされると、内部の機械部品が狂い、電力を余計に消費することがあります。
対策:磁気を発するものから時計を離す。磁気抜き処理を専門店でしてもらう
まとめ
電池がすぐに切れる原因と対策
原因 | 対策 |
---|---|
機械部品の異常 | 修理・オーバーホール(分解清掃) |
電池の接触異常 | 専門店でチェック |
ストップウォッチ機能の使いすぎ | 使い終わったら停止 |
バックライト・アラームの多用 | 必要なときだけ使う |
質の良くない電池 | 専門店に依頼 |
電池交換時の静電気 | 専門店に依頼 |
寒冷地の影響 | 時計を温める |
磁気の影響 | 専門店で磁気抜き処理をしてもらう |
腕時計の電池がすぐに切れる場合は、まず使用状況と使用環境を確認しましょう。
それでもすぐに切れるようなら、専門店で点検してもらうのがおすすめです。