指輪の刻印、サイズ直しで消えるの?

指輪の刻印、サイズ直しで消えるの?

― 日付やイニシャルだけでなく「K18」「Pt900」も確認する理由 ―

「大切な刻印まで消えてしまいませんか?」

結婚指輪をサイズ直しに出そうと思ったとき、内側を見て心配になったことはありませんか。

「結婚記念日が入っている」
「二人のイニシャルがある」
「K18やPt900という文字もあるけれど、これは大丈夫?」

指輪のサイズ直しでは、リングの一部を加工するため、刻印の位置によっては薄くなったり、一部が消えたりする可能性があります。

ただし、サイズ直しをしたら必ず刻印が消えるわけではありません。

大切なのは、作業に入る前に、

「どこを加工するのか」と「刻印がどこにあるのか」を一緒に確認すること。

今回は長岡市や見附市、小千谷市など周辺地域の女性に向けて、サイズ直しと刻印の関係をジュエリー専門店の視点からご説明します。

そもそも指輪の「刻印」には何が入っている?

指輪の内側を見ると、小さな文字や数字が刻まれていることがあります。

例えば、

・K18
・Pt900
・記念日
・イニシャル
・ブランド名やマーク

などです。

日本ジュエリー協会によると、K18などの刻印は貴金属の種類や品位などを示すもので、日本では指輪の内側に打たれることが多くあります。 一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)

一方、結婚指輪などには、購入時に記念日や名前、イニシャルを入れている方もいらっしゃいます。

つまり指輪の内側には、素材を示す情報と、持ち主にとって大切な思い出が一緒に刻まれていることがあるのです。

なぜサイズ直しで刻印に影響するの?

都屋兄弟商会で行っている一般的な指輪のサイズ直しでは、サイズを小さくする場合はリングの一部を取り除いてつなぎ直し、大きくする場合は地金を足して接合します。 都屋兄弟商会(旧ミヤコヤ)

つまり、

指輪の内側にも加工する場所ができる

ということです。

もし、その場所と刻印が重なっていたらどうでしょう。

当然、文字の一部が加工部分にかかったり、仕上げの際に薄くなったりする可能性があります。

実際、指輪のサイズ直しでは、加工位置によって内側の刻印が消える場合があることが知られています。 鍛造指輪株式会社

「刻印を避けて切ればいい」のでは?

そう思いますよね。

確かに、状態によっては刻印への影響を考えながら加工位置を検討できます。

しかし、

刻印だけを基準に加工場所を決められるとは限りません。

指輪には、

・宝石が付いている
・デザインが入っている
・過去にサイズ直しをしている
・一部が摩耗して薄くなっている

といった条件があります。

都屋兄弟商会でも、サイズ直しではリングの幅や厚み、素材、デザイン、現在の状態などを見て判断しています。すべての指輪を同じ場所で同じように加工するわけではありません。 都屋兄弟商会(旧ミヤコヤ)

だからこそ、

「刻印を残したい」だけでなく、「指輪として安全に直せる場所はどこか」

を一緒に考える必要があります。

サイズを小さくするときは特に確認したい

サイズを小さくするときは、リングの一部を取り除いてから接合します。

もし取り除く範囲に刻印があれば、その文字も一緒に影響を受ける可能性があります。

例えば、

「2020.10.10 K & M」

と入っている場合、その近くを加工すれば、一部分だけ文字がなくなることも考えられます。

だから修理前に、刻印がどこからどこまで入っているのかを見ることが大切なのです。

サイズを大きくするときも無関係ではありません

サイズアップでは、リングを切って必要な地金を足し、接合して形を整えます。 都屋兄弟商会(旧ミヤコヤ)

「削って小さくするわけではないから、刻印は大丈夫」

と思うかもしれません。

しかし、やはり切断・接合する場所と刻印が近ければ影響する可能性があります。

さらに修理後には接合部分を整えて仕上げる工程があります。

そのため、サイズアップでも刻印の位置を最初に確認する意味があります。

古い指輪は、刻印そのものが薄くなっていることも

何十年も使われてきた指輪では、内側の文字がすでに薄くなっている場合があります。

その状態でサイズ直しや仕上げを行うなら、

「今どこまで読めるのか」

を修理前に確認しておくことが大切です。

特に家族から受け継いだ指輪では、刻印がその指輪の履歴を知る手がかりになることもあります。

刻印もジュエリーの一部として見る。

これも修理前の大切な確認です。

ブランドの刻印にも注意

ブランド名やロゴ、製造番号などが入っている指輪もあります。

こうした刻印は、もし加工によって失われても同じものを簡単に元通りにできるとは限りません。ブランドロゴなどは再刻印できない場合があるため、サイズ直し前の確認が特に重要です。 プラチナ・ギルド

だから、大切な刻印がある指輪は、

「サイズだけ直してください」ではなく、「この刻印も残したいです」

と最初に伝えておくことをおすすめします。

長岡で指輪のサイズ直しを考えている方へ

都屋兄弟商会では、K18ゴールド、ホワイトゴールド、プラチナのリングサイズ直しを承っています。料金は素材やサイズ変更量、リングの幅・厚みなどによって変わり、お見積りは無料です。 都屋兄弟商会(旧ミヤコヤ)

大切な刻印が入っている場合も、まずは指輪全体の状態と一緒に確認します。

まとめ|刻印を見るところからサイズ直しは始まる

指輪のサイズ直しで、刻印が必ず消えるわけではありません。

でも、

加工する場所と刻印が重なれば、影響する可能性があります。

だから職人が修理前に見るのは、今のサイズだけではありません。

素材。

宝石。

指輪の厚み。

過去の修理跡。

そして、内側の刻印。

サイズ直しとは、輪の大きさだけを変える作業ではありません。

その指輪に残されている情報や思い出まで確認しながら、どこをどう加工するのかを判断する。

そこにも、ジュエリー修理の「奥側」があるのです。